胃カメラ検診では原因が分からず、不安が増していった日々
吐き気が続き、食事も取れなくなった私は内科を受診し、胃カメラ検査を受けました。
結果は「異常なし」
安心するどころか、原因が分からない不安がさらに大きくなりました。
この時点では、まさか前立腺肥大が関係しているとは想像もしていませんでした。
内科医に真実を求める
最初は風邪だとばかり思い込んでいた症状が2週間も続いてようやく、風邪ではないと確信しました。
風邪ではなく、自分の体内で何かの、自分には分からない異変が起きているのだ、と気がついたのです。
自分では止めることのできない、体の内部からのむかつきが起きると、激しくゲーゲ-と吐こうとする様子を考慮して,自分の胃の内部に何かが起きているに違いない、と確信しました。
もしかしたら胃がんだろうかと、不安を感じながら近所の内科医に事情を説明して、胃カメラ検診を予約しました。
ここの先生はとても親切で気さくな方であり、よくこちらの話しに耳を傾けてくださり、親身になって診てくださいます。
運よく、申し込んだ翌日には早速、胃カメラで診てもらうことができました。
胃カメラ検査
自分に起きている異変が一体何なのかを知りたくて、飲みにくいし、本当は飲みたくもない胃カメラを頑張って飲みました。
まず、咽から胃カメラを送り込むので、そのための咽の麻酔薬を飲みます。
と言っても、飲み込むのではなく、そのドロドロした粘液のような少量の薬を咽で止めて、1分位でしょうか、そこに少し置いておき、時間が経ったら吐き出します。
その結果、咽と舌の上の方の感覚が確かに麻痺しているように感じます。
そしていよいよ胃カメラを飲んでいきます。というより、胃カメラを咽から挿入される、無理やりでもないですが、送り込まれる感覚です。
胃カメラを咽から内部に送り込もうとしていた先生から、「もう少し咽を開けて」などと言われましたが、その感覚がよく分からず、うまくできません。
結局、咽が狭かったので2回は胃カメラを送り込めずに中断しました。
そして3度目の挑戦で、「入った、入った」と先生も喜んで言われ、何とか胃カメラ検診ができました。
胃カメラが中に入っている間は当然、話すことはできず、呼吸も口呼吸です。
吸うにも吐くにも、「ハア-、ハア-」と声を出しての荒い呼吸となります。
検診中は胃カメラが入っていることの異物感もありますし、何度かは気持ちの悪さを感じます。
どうやら気持ちの悪さの理由は、胃カメラの管を通して、胃に何回か、空気を送り込むことにあるようです。
多分、空気を送り込んで胃を押し広げて胃の内部を細かく観察しているのだろうと思います。
時間は5分前後だろうと思いますが、少しの苦しさと気持ちの悪さから、早く終わってくれることだけを考えて、ひたすら我慢しています。
検査が終了して胃カメラを抜き取っていくときに、胃に送り込んだ空気も抜き取るようです。
それで、あの気持ち悪さというか、不快感もなくなります。
世の中には、胃カメラ検査の大好きな人もいるようですが、少なくとも今の私には好きになることはできません。
胃カメラも管も、もっと小さく、細くなって飲みやすくなればよいのにと思っています。
このような体験をした結果、自分の体に何が起きているのか、その異変についてはっきり分かるはずでした。
ところが先生からは、「胃の中はきれいですね、何も問題はないですね」と告げられたのです。
「ええ! そんなはずはない」、と即座に思いました。
何かが起きているのは確かなのに、内科医の先生が私に起きている症状を聞いて、しかも胃カメラ検診までしても分からないとはどういうことなんだろう。
一体、私に何が起きているのだろうかと、不安が募るばかりです。
医師からの興味深いお話
胃カメラ検診では私の異変が何なのかは分かりませんでしたが、内科医の先生は私に興味深いお話をしてくれました。
先生によると、若い人の顔はツルツルしていてシワがありません。
しかし、若い人の胃の中はシワだらけだというのです。
そして若い人も年を取ってくると、今度は顔にシワが増えていきます。
ところが、年を取ってシワが増えてきたその人の胃の中は、今度はツルツルになってシワがなくなるのだそうです。
面白い対称だと思いました。
また、もしかしたら私は胃ガンだろうかと心配していましたが、先生によると、胃の中には神経はないそうです。
ですから、仮にガンだったとしも、「初期のころは痛みは感じないし、何の症状も出ないよ」、と教えられました。
本当に恐ろしいと思いました。自覚症状のないまま、知らないうちに悪化していく可能性があるのです。
鼻から挿入する胃カメラ
私はその後も何度か定期健診などで胃カメラ検診をしてきました。
一度は、鼻から入れる胃カメラも経験しました。
こちらは口から入れる検査よりとても楽で、簡単でした。
最初は、鼻から胃カメラを通すなんて、本当にできるのか疑問でした。痛いんじゃないだろうか、とも思いました。
でも実際にしてみると、鼻の中に何か液体のような薬を垂らすと、何の抵抗もなくするっと入っていきます。苦しくもありません。
胃カメラも小さく、その管も線のように細かったと思います。
ですから楽ですがその分、胃を見るだけのもののようで、それが、できる唯一のもののようです。
それに対して口から入れる胃カメラは管も太くなります。1㎝以上はあるように感じます。
その分、多機能のようで、特に胃の中に小さな悪性の腫瘍が見つかった時には、すぐにその場で切り取ることができます。
もちろん、胃には神経がありませんので、腫瘍を切り取られたからと言って痛いことはないようです。
食事などで少しの注意が必要のようですが、切除により、大きな胃がんになることを防ぐことができます。費用も胃カメラ検診の範囲内で済みそうです。
ですから病院では強く、口からの胃カメラ検査を推奨しています。私もそのように言われましたので、一度鼻から胃カメラを入れた時以降はすべて、口からのものです。
胃カメラの飲み込みの辛さを軽減するコツ
そして、検診の回数を重ねるうちに、無理なく飲み込むためのコツらしきものに気がつきましたので、参考までにご紹介します。
それは咽の麻酔も終わり、いよいよ胃カメラを挿入される直前に、看護師さんから手渡されるマウスピースのような丸い輪っかです。
これを口に挟むように言われ、挟んである輪っから胃カメラを入れて口からのど、食道、そして胃に送り込んでいきます。
その、看護師さんから手渡される輪っかを、少し力を入れて歯で噛むことがコツではないかと思っています。
そうすることにより咽に力が入るので、咽が少し開くような気がしますし、結果として胃カメラも咽を通りやすくなると感じます。
胃カメラが咽を通る時が大変です。私もこれまで、咽が開かず、中に入らないため、医師が何度もやり直しをするので、そのたびにこちらも大変でした。
それが、輪っかを少し力を入れて噛むことにより、比較的スムーズに、無理なく胃カメラが入っていきやすくなります。
またお腹にも少し力が入ってくるので、検診中の口呼吸もしやすく感じます。
もっとも、既にそのようにしている人にとっては、余計なお世話になるかもしれません。
私はこれまでは、検査終了後に渡されるティッシュペーパーをそれなりに使用して、どうしても出てくる唾液をぬぐっていました。
私の姉も、胃カメラを飲み込むことの気持ち悪さから、検査終了後に渡されたティッシュペーパーの、一箱全部を使用したと言っていました。
でも輪っかを少し強く噛むことにより、私はもうティッシュペーパーを使用しなくてもよくなりました。
胃酸過多?
それにしても私の胃の中がきれいなのであれば、一体、私には何が起きているのだろうか。
吐き気の方は一向に収まる気配はなく、ますますひどくなるばかりで、不安だらけです。
仰向けになると胃酸が逆流しているように感じました。
その胃酸のために咽頭部が焼けるようにも感じました。
それで思いました。そうか、きっと私は胃酸過多なんだ。
きっと風邪の菌がお腹にきているのではないかと思いました。
それで数日後にもう一度、内科医の先生のところに行って、私の考えを話しました。
そして胃酸を抑制する薬を処方して欲しいことを伝えました。
先生は快諾してくださり、さらに風邪薬も処方してくださいました。
これで治ると喜びましたが、残念ながら実際には何の効果もありませんでした。
むしろ日ごとに悪化するばかりで、苦しみがひどくなる一方でした。
前立腺肥大を考えなかった理由
後で分かったことからすれば、この異変は前立腺肥大と、それによる腎臓機能の悪化を示す、体から私へのサインだったのです。
そのことに気がつけば、病院の泌尿器科に行くように促されたはずでした。
でもその時は前立腺肥大のことはまったく考えることはありませんでした。
というのは、私はすでに数年ほど前から別の病院で前立腺肥大と診断されていました。
そのために3か月に1度のペースで病院に通院しており、処方薬を毎日1錠を飲んでいたのです。
しかも、私の症状は多くの前立腺肥大患者にみられる一般的なもので、軽いほうだと言われていました。
そのようなわけで私は安心しきっていましたが、それが油断だったのです。
腎盂腎炎にたどり着く
ここにきて私には焦りも出てきました。
それで、ネット検索で症状を打ち込み、そこから病名を探すことを思いつき、一生懸命に病名探しをしました。
そしてようやく一つの病名にたどり着きました。
それは腎盂腎炎 (じんうじんえん) で、自分の症状と似ていると感じました。
強い吐き気や微熱がピッタリ当てはまりました。
そうだったのか、私は腎臓が悪いのか、と思い至りました。
腎盂腎炎とはどのような病気かも知らずに、治りたい一心で早速、泌尿器科診療のある、近くの大きな病院に電話をしました。
しかし残念ながら、「今日の泌尿器科診療は午前で終了しました。今度は金曜日の午前8時半からです」、と告げられたのです。
ああ、もう少し早く気が付けば今日の水曜日にも診てもらえたのに、と悔しがりました。
死ぬのかな、という不安
その水曜日の夜から次の診療のある金曜日朝までは、本当に忘れがたいほどの苦しみを経験することになりました。
背中側の腰辺りがあまりにも痛く、どんな格好をしても痛みが和らぐことはありませんでした。
ただただ苦しみもがき続け、夜は眠ることができませんでした。
ですから布団では休むことができなく、こたつの椅子に毛布を掛けて休んでいました。
背中側の腰が痛いので、腰を椅子に押し当てないような恰好を一晩中探し回っていたような状態でした。
後で思えば、2つの腎臓のある場所に強い痛みを覚えていたのです。
うーんうーんと唸りながら、ひたすら痛みに耐えていました。
もしかしたらこのまま死んでしまうのではないだろうかと、ふと思ったほどでした。
そして、もし泌尿器科の先生も、この病気が何なのか分からないとすれば、私はきっと苦しみながら死んでいくだろうなあ、と思っていました。
私には死の足跡が見え始めており、今度の病院の泌尿器科の先生は最後の拠り所となっていました。
そして金曜日の朝になり、生きていられたことに感謝しながら病院に出かけました。
まとめ
私は、一体自分の体に何が起きているのかを知りたくて、思いつくままに内科医に行きましたが、まったく意味がなかったのは以下の2つでした。
- 胃カメラ検診
- 胃酸抑制剤
そして、最悪の状態になってしまいましたが、次の症状は前立腺肥大からくる水腎病であることを教えています。
- ひどくなっていく吐き気
- 背中側の腎臓部分の痛みや苦しみ
次の記事はこちらのリンクから 「尿閉塞と水腎病が発覚 (体験談) 」
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